本記事の由来は,以下を参照してください.

ここ☝でも触れましたが,元々管理人の著述で出て来た事項を,本サイトを移植した形になります.
その都合で以下「管理人」という言い回しは止め、自分のことを「私」と呼びます。
では早速、具体的な事項に入りましょう.
ちなみに以下の発音記号についての説明は,元々『論理説による確率論の展開』第Ⅴ巻末尾に「発音記号について」としてまとめられていたものを順序をそのままに内容を改訂したものです.
記号についての断り書き ” ” / / 「」 [ ]
綴り字はダブルクオテーション ” “ で示します.
発音記号は / / で囲みます.
強勢は「 」で表します.第一強勢のみ取り上げます.
日本語での発音の当て字は [ ] で表します.
/ᴜ/, /ʊ/ = [ゥ]
英語系の発音記号でよく出てくるのが/ʊ/である.
一番慣れ親しんでいるのはwomanであろう.
発音記号は/wʊ́mən/となり,ウ「ゥ」マンと読む.
カナカナで/ʊ/には小文字の[ゥ]を宛がう.
『ジーニアス第六版』=南出ほか(2023), p.xxii では/ᴜ/を採用しているが,管理人は/ʊ/を採用する.
イタリック(斜体)= 発音しなくてもよい
発音記号をイタリサイズ(斜体化)するのは『ジーニアス第六版』=南出ほか(2023)固有のやり方かも知れない.意味は省略してよい,である(南出ほか2023, p.xxvii).
例えば,次の発音記号を見てほしい.
artisan(職人)の発音記号/áːrtəzən/
この斜体(an italic /ɪtǽlɪk/)のrは,/áːr/とそのまま読むと(/´/は第一強勢),二重母音で/áː/から始めて次第に下を後ろに反り返らせ/r/を発音する形に移行して行く発音となる(南出ほか2023, p.xxviii).ようするに[アー]と単純に発音するのではなく,二重母音[アァ]となる.car, heart, partも同様の発音する.
しかしイタリック(斜体)で/r/の場合は,その二重母音の発音を反映させなくても,短母音[アー]でよいことになる.つまりは省略してよい.これが発音記号(特に英語)でのイタリック(斜体)の役割である.
/ə/ = アイウエオどの発音でもよい(えいごの)
発音記号/ə/は,アイウエオどの発音でもよい(『ジーニアス第六版』=南出ほか2023, p.xxvii).これは英語の話である.
但し,フランス語やドイツ語では少し違った振る舞いをする.
フランス語ではde /də/やle /lə/が典型例であるが,語末の綴り字“e”に多く,発音としては[軽い『ゥ』]が宛がわれる(久松2000=『携帯<万能>フランス語文法』, p.12).ほとんど発音しない,と言ってもよい.
ドイツ語ではName /náːmə/が一例になるが[軽い『エ』]が宛がわれる(『アクセス独和辞典』,pp,2046-2047).
/ ′/ = アキュートアクセント(第一強勢)
左下への / ′ /だが,まずこれはアキュートアクセント(an acute accent)としか呼びようがない(ダッシュは “-” である).
ちなみにacute(accentに引きずられてa”cc”uteと書かないこと!)の発音記号は/əkjúːt/なので,そのまま[アキュート]と読めばよい.
ちなみに明朝体で”あきゅーと”と打ち変換すれば,文字の上に第一強勢も付く(これは便利).
/ ′ /は、第一強勢(a primary stress)を表す.これは,その名の通り,一番強い強勢を表す.
ちなみにキーボード操作で ′は非常に出しにくい.“あきゅーと”→変換でも出るが,それは他の文字と合体してしまう不自然な振る舞いをする.
/ ` / = グラウィス(グレイヴ)アクセント(第二強勢)
明朝体入力だとShift + @で出るのが,グラウィス(ラテン語gravisだが英語のグレイヴgraveでもよい)アクセントである.“きごう”→変換でも出る.
/ ` /と書く.正確には発音記号の上に付ける.
但し,発音記号としてグレイヴ(グラヴィス)アクセントを付けたい時は,あきゅーとのような方法がないのでアルファベットそのもので変換するしかないようです.
ちなみにラテン語gravisの発音記号/ɡráwis/なのでグラウィス,英語graveの発音記号は/ɡréɪv/なのでグレイヴ,とそれぞれ読む.
グラウィス(グレイヴ)は第二強勢を表す.これは単純に第一強勢(アキュートアクセント)より弱い強勢である.



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